2007-05-28-Mon-04:17
【英国人気質】 浮浪者、ロンドンの一等地を取得する
広大な公園、ハムステッド・ヒースの一角に建つ元老人ホームの庭に3.6mX2.4mの簡易小屋を建てて住んでいるのは、今年70歳になるハリー・ハロウズさん。
20歳でアイルランドを離れイギリスに移民したものの、職も住むところも失い、浮浪者としてハムステッド・ヒースに移り住んでいたが、2005年に、ハロウズさんの小屋がある老人ホームの閉鎖と再開発計画に伴い土地の明け渡しを求める退去命令が出された。
現在まで土地の所有権については一切考えたことがなかったというハロウズさんだったが、長年住んできた土地であり、高齢のため今更他の土地に移り住みたくないと考えて土地の所有権を請求することに踏み切ったという。
イギリスでは、12年間その土地に住んでいればその土地の所有権を登録することが可能で、ハロウズさんは過去12年間老人ホームの庭に住んでいたという事実が認められたために、昨年9月に台帳登録を済ませ、今回正式に土地の所有者となった。
彼が手にした土地の値段は約4億8千3百万円に及ぶという。
開発業者はハロウズさんが住む土地をハムステッドヒースの所有者であるCorporation of Londonに寄付し、ハロウズさんの死後所有権を戻したいと考えている。
Tramp wins rights to prime land
彼は結構有名人でして、今までにも何度かTVのニュースになっているんですね。以前のインタビューでは、食料は老人ホームから譲り受けていたとかで、お金がなくても暮らせそうだななんて思いましたよ。さすがに冬場は寒そうですが、究極のエコロジー生活ですよね。
それにしてもイギリスの〈正式にはイングランドの)法律って、そんなのでいいんだろうかって思うものがありますね。
12年住んでいれば自分の土地になるならやろうって思う人とか、スクワッターの権利を主張する人が続出しそうだな。
これで思い出したのがイギリスのパスポートにポンと貼られる永住権(ビザ)ですけど、これもなんと申請の条件の一つに『合法、非合法を問わず、継続して14年間を超えて英国に滞在した人。』と明記されているんですね。ある意味太っ腹です。
2007-04-12-Thu-06:31
【英国人気質】 英ネットユーザーは月に二日もネットをさまよう
「What Was I Looking For?あれ、何を探していたんだっけ?」
なんて、思うことがありますが、その言葉の頭文字をとってネット上をあてなくさまようことを表した言葉がwilf(ウィルフ)なのだそう。
2412人を対象に行ったインタビューでは、英国内のネットユーザーの3人に2人はたまにwilfをすると答え、4人に一人がログオン中の30%に当たる時間-ひと月のうち丸2日をあてのないネットサーフィンに費やすという結果だった。
男性の65%、女性の58%が就業中にネットをすると答え、Wilfingをする理由の第一位が、オンラインショッピング。2位がニュース、3位がトラベルサイトの検索だった。
Two Days Per Month Wasted on Aimless Web Surfing
そうでなくても、仕事効率が悪いイギリスですからね、ノロノロマイペースだってのにウィルフィングで仕事をサボられた日には、たまったもんじゃありませんよ。
確かにショッピングサイトは一度入ったら数時間は軽くかかるし、ニュースも見るし、トラベルサイトも…
里帰りの航空券だってネットで買っちゃうから、私のウィルフィング率高いですよ。
それにしても、日本だとどのくらいの割合でウィルフィングするんでしょう?
このブログに遊びに来てくれる人も…?
というわけでアク解を調べてみたら…
2007-04-10-Tue-08:08
【英国人気質】 パーフェクトなベーコンサンドイッチの作り方は?
リーズ大学の研究者が1000時間を費やし完璧なベーコンサンドイッチのフォーミュラを発見した。
研究では、異なる種類のベーコンをさまざまな調理法で調理し、いろいろなパンで挟んで作ったサンドイッチ700種の中からおいしかったものをコンピュータで解析、50人のボランティアが味、食感、風味を審査して決定した。
それによると、完璧なベーコンサンドイッチの作り方は、
2,3枚のベーコンをあらかじめ240℃に温めておいたグリルで7分間焼く。
焼いたベーコンは厚さ1cmから2cmにスライスしたファームハウスパン(farmhouse bread)にはさむ。
今回の研究をまとめたクライトン博士は
「消費者はベーコンの味と匂いに惹かれると思われがちですが、実際には食感と噛んだ時のパリッとした音も同様に大切だということが、今回の研究で分かったのです。
ボランティアの中でベーコンはスモークか、アンスモークかで熱い討論がなされましたが、両者共に固かったり噛みにくいベーコンにはがっかりするという意見で一致しました。」と語った。
完璧なベーコンサンドイッチのフォーミュラ:
N = C + {fb (cm) . fb (tc)} + fb (Ts) + fc . ta,
N=調理済みのベーコンを割る力, fb=ベーコンの種類による作用, fc=調味料・中身による作用、 Ts=盛り付け時の温度, tc=調理時間, ta=時間または調味料・中身を加えるまでの時間, cm=調理方法, C=未調理のベーコンを割る力.
Scientists' 'perfect' bacon butty
個人的には、すぐに食べるならちょっと軟らかいベーコンの方が好き。時間を置くならカリカリにしないと美味しくないですよね。パンは私も素朴な食感のファームハウスかな。普通の食パンじゃ薄すぎてサンドイッチがへたっちゃいます。
それとイギリス流の食べ方で忘れてならないのが、ソース。ウスターソースじゃない方。
HPとかいろいろありますが、小さなボトルに入ったChopというブランドが好きです。(味がしっかりしている&ちょっと辛口)逆に甘いオタフクソースも好きです。
あ、ソースの代わりにスライスしたトマトを挟むのも好きです。
結局何でもいいんだな。これが。
でも、カロリー高いので滅多にサンドイッチにはしません。はい。