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旬のイギリス

イギリス北西部から、フットワークの軽さを生かしてカメラと共に今日もドライブ! イギリスの素顔を綴ります。

2006-06-04-Sun-03:33
英国北西部で遊ぶアリスのステンドグラス

今日行ったのは、チェシャー州、ダーズベリ(Daresbury)にあるオールセインツ(All Saints' Church)教会

この教会の牧師館で生まれたのが、チャールズ・ラトウィッジ・ドジスン。
後のルイス・キャロルです。




ここには、ルイス・キャロル没後100周年を記念して嵌め込まれた
ルイス・キャロル・ウィンドウ(The Lewis Carrol Window アリス・ウィンドウとも呼ばれることもある)があります。

教会のお世話をしていた方に、アリスウィンドウはどこですか?と尋ねたところ、丁寧にパネルの説明をしてくださっただけでなく、立ち入り禁止の柵の中に入っての写真を許可してくださいました。

DSC05337.jpg


一番左のパネルで助祭(deacon)の服をまとっているのはルイス・キャロル。彼自身オックスフォードで助祭に任命され教鞭を取りながら教会の仕事もこなしていたのだそうです。
彼の後ろにいるのが挿絵そのものの『アリス』。
本物のアリスは、短く茶色い髪だったそうです。

5枚のパネルの足元の部分には、不思議の国のアリスに出てくるおなじみのキャラクターが見えます。

左側から一枚目
 ドードーはルイス・キャロル
DSC05332.jpg


キャロル・ルイスはどもりがひどく、自分の名前をいう時に、「ドー、ドー、ドジスン」とどもったために、学生が『ドードー』というあだ名をつけたのだそうです。
また、彼は歩く時に杖を使い、手袋を嵌めていたそうで、アリスの物語に出てくるドードーもそのように描かれているのだそうです。


左から2枚目
 青虫と魚の召使い。オックスフォードの誰かがモデルのはず、なのだそう。
DSC05330.jpg


中央
 帽子屋(マッド・ハッター)ヤマネと三月兔
DSC05328.jpg


かわいいヤマネはキャロルの友人。(名前を忘れた...)
当時、オックスフォードでは、帽子の生産が盛んに行われていたそうです。ところが、この帽子、内側に水銀を塗るため、生産に携わる人に水銀中毒の症状を起こす人がいました。
マッド・ハッターはそういった背景から生まれたのだそう。

右から2枚目
 公爵夫人とグリフィン、海亀(モックタートル)
DSC05324.jpg

『モックmock』だからね。高尚なもの、本当だと信じちゃいけないってことだよ、ですって。

グリフィンは、ここの教会の祭壇の飾り(浮き彫り)にもあるそうで、幼心に見ていた記憶があるのだろうとのこと。

一番右
 チェシャ猫とハートの女王、あとジャックも
DSC05325.jpg


ハートの女王は、子供の遊び歌にもよく出ますね。
チェシャ猫は、満月が出る様子を猫の笑う顔に見立てた慣用句からきたのではないかということです。(これには諸説ありますね)

写真撮影OKですが、入り口のところで許可を願う紙に名前を書いて2ポンド払ってくださいね。
実際払えとは言われませんが、一般の人に開放してくださっているのですから、そのほかにもちょっとした寄付を忘れずに。

天気のよい日を狙ってました(笑

All Saints' Church
Deresbury Lane
Warrington
WA4 4AE
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Comment

2006-06-05-Mon-01:43
懐かしいです~

りささん、こんにちは。
一瞬、Oxfordかと思ってしまいました・・・(^^;)
どのステンドグラスもきれいですね。
それにどれも見覚えがある絵ばかりで。
実は、大学の卒論テーマに選んだのがこのアリス。
でも、実際はとても難しくて、苦しまぎれにどうにか論文を書き上げたので、多分出来が悪くてギリギリ合格点だったかも。それに書いた内容もかなり忘れてしまってます(-_-;)。

そんなこともあって、卒業後、何度か行ったイギリスでアリス巡りをしたこともありました。
私が行ったのはお馴染みOxfordのChrist Church。今は、ハリー・ポッター人気で混雑してるんでしょうね。
そしてWalesのLlanduduno(スペル合ってるかな?)。こちらはかなり日本ではマイナーかと思いますが、なかなか良いところでした。でも、冬に行ったのがちょっと失敗だったかも。ここはリゾートですからね。
またひとつ縁の地に見所が増えましたね。機会があったら行ってみたいと思います。

2006-06-05-Mon-16:06
Lyenaさん

アリスは奥が深いですよね。
Llandudunoは一年中、いつ行ってもあんな感じです(笑
もうちょっと大きく宣伝してもいいかな。
教会の中にこんな素敵なステンドグラスがあるなんて村の周辺にはどこにも書かれていないんですよ。
さすがに最近は観光客が世界中から来ているそうです。
車がないとちょっと厳しいかも。

2006-06-05-Mon-23:24
Alice

英語で読まなければ本当の面白さはわからないんですよね。
奥が深いです。
でも、論文を書いているときに、作品の内容でなくルイス・キャロルの写真好きがわかったときは、そのことばかり考えてしまったり(^^;)。
今ならかなりやばい人ですよ。

>Llandudunoは一年中、いつ行ってもあんな感じです(笑
バスも冬場で運休であちこちは行けなかったんですが、本当に人がいなかったです。
去年の夏、Snowdonに行ったので再び通ったのですが、今回はスケジュールの都合でスキップ。夏場はどんなかなと想像しながら列車で通過しました。

>さすがに最近は観光客が世界中から来ているそうです。
Aliceのファンも多いですからね。
私もいつかはドライブをと考えてはいるのですが・・・(-_-;)

2006-06-14-Wed-02:07
Lyenaさん

ほんと、車が運転できれば手軽にたくさんのところを観て廻れるでしょうね。
穴場と言われるようなところをもうちょっと探さないと(笑

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ペイントであそぶ日々~アリスワールド全開?

葉っぱに耳。無理があるのは承知の上で描いたらしく。 色にしてもピンクを基調にするなど苦心(?)のあとがみられる。 そう。これはルイス・キャロル著不思議の国のアリスの世界だった。 絵のなかの葉ウサギはこうみえても急いで走っている。 走る先にはアリスが落ちる穴..

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